僕は1959年生まれ。同世代の人なら皆、小学生の時はテレビアニメ「巨人の星」に熱中したのではないでしょうか。僕も夢中になって見ていました。もちろん、野球チームにも入っていました。ポジションはショートかピッチャーでした。チームにはピッチングの上手い友達がいたので、普段は彼にピッチャーを任せていましたが、ピンチになると僕が代わってマウンドに立つようなこともありました。
そして、毎週、土曜日の夜になると「巨人の星」を夢中で見るわけです。番組が終わる午後7時半少し前には、星飛雄馬の目の中で炎がメラメラと燃えて「つづく」というテロップが出ます。そうすると子供ながらも体の中が熱く燃えてくるのでした。我慢できなくなって、また外に飛び出して暗い中ボールを壁にぶつけたりしたものです。そう、一日中野球漬けの少年時代でした。
なぜそんなにも野球に熱中できたのかというと、僕自身、やりかけたことは何でも最後までできなければ気が済まない性格だったということがあります。野球というスポーツはチームワークも大切ですが、それ以上に個人の力がもっと大切だと信じていました。ですからチームが勝つためには、僕自身が実力をつけなければいけないと考えて一生懸命に練習に励んだのです。 |