【森本】 投資先の企業価値を高める点でのノウハウはどのように確立していますか。
【西條】 当社のノウハウは、広告代理事業やメディア事業を実際に展開していて、そういう自前のパーツと投資先の事業を結びつけられる点だと思います。
【鈴木】 当社はグループで数十のプロジェクトが動いており、各事業の最先端の情報が入ってきますので、最新のインターネットユーザー動向やネット広告のトレンドを投資先へ提供したりしています。たとえばインターネットメディアを運営している会社でPV(ページビュー)はあるけどなかなか収益に結びつかないという会社へ新しい収益源となりうる事業を提案し、広告メニューを開発したり、現存のユーザーをアクティブにする仕組み作りのご提案をしたりしています。ベンチャー企業だとインターネットメディアや広告に詳しいプロデューサーや営業を自前で採用することが難しい場合もあると思います。そのような会社にこうした提案をすることで、有意義な付加価値を提供できると考えています。このようにインターネットメディアの新しい収益源を提案し、実際に売上があがったという経験が本当のノウハウになると考えており、そのノウハウを今後とも投資先へ提供していきたいと思っています。
【森本】 今後の展望は、どのように考えていますか。
【西條】 今のスタイルは変えずに精度を高めていき、他社がとれないリスクを早い段階からとり、高いパフォーマンスを狙い、国内No.1のインターネットビジネスに特化したベンチャーキャピタルを目指していきたいと思っています。また国内のみならず、現在の中国展開を皮切りに、海外への投資を積極的に行い、グローバル展開も視野に入れて活動していきます。 |