本来起業を支援するはずのベンチャーキャピタル自体が、行き詰ってますからね。それに変わる起業を作る新しい産業を作らなきゃいけないという思いがありますね。
実際ベンチャーキャピタルの多くは金の貸し手の論理でできている。今の銀行もそうでしょ。中小企業のオヤジさんたちに言わせると、銀行っていうのは天気のいい日に傘貸してくれて、雨が降り出すと取り上げるようなもんだと。貸す側の論理なんですよ。銀行というものは、ほかの産業と一緒で、やはり物のない時代、金のない時代にできた職種ですからね。
だったら、借りる側の論理に変えたときにどうなるかを考えてみなければいけない。お客様のために有効に使うような、たとえば投資会社であったり。そこを考えていくと新しいビジネスが出てくる。それがわれわれの言う新しい社会の、次の時代のビジネスということですね。 |