ベンチャー起業家の中には、マーケットのことが頭にない状態で「投資をしてほしい」と言ってくる人がいます。どこに売りに行くのか、誰に受け入れられるのかを考えずに来るのです。ベンチャーキャピタルが投資するかどうかを判断する最も大きなポイントは、目指すマーケットへのポテンシャルがあるかどうか、将来の絵が描けるかどうかという点です。いくらユニークなビジネスモデルでも、マーケットが見えないかぎりは投資の決断はくだせません。
しかしマーケットの見方は読みにくいというのも事実です。私たちは「ある」「ない」「大きい」「小さい」などを独自に判断していますが、これが間違っていることだってあります。実際にビジネスを始めてみて違っていたこともありました。その時は調整する必要が当然出てくる。しかし、そんなときでもマーケットの動く方向性を確認し続けるということは忘れないでしっかりと持っている必要があります。また、間違えたとしても、そこから「何か」を学びとることができればいいのですから。 |