起業家・ベンチャーキャピタル・投資家を繋ぐコミュニティ・マガジン

Front Interview
第1話 第2話
第3話 第4話
Vol.010 株式会社ネットエイジグループ 代表取締役CEO / ネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役社長  小池聡第2話 起業精神一直線
コラム(2) パーソナル・データ(2)
学生起業家のパイオニア
 僕が大学に入学したのは1970年代後半でした。それから1980年代前半にかけては、日本の景気が非常に良い時代でした。音楽好きの学生をターゲットにウオークマンが登場して、ウオークマン世代とも呼ばれるような社会現象を生みだしました。また、1980年代に入ると資生堂が女子大生をターゲットにした「パーキージーン」といった化粧品を大々的なキャンペーンを打って売り出したりしました。
  とにかく消費者としての学生や女子大生というものが注目された時代です。当時の学生は親からお小遣いをもらうだけではなく、アルバイトもして可処分所得がとても多かったし、それを消費に回すわけですから企業が注目するのも当たり前です。
  そんな大学時代に起業をしました。各大学の学生団体を束ねていき、そこで企業の新商品についてのプロモーションをしたりアンケート調査を行う会社です。当時のクライアントというのは電通や博報堂などが紹介してくれたサントリー、カネボウ、三洋電機といった企業でした。学生向けにアンケートをして分析して企業に提出するのですが、その分析に威力を発揮したのがコンピュータを使った統計解析、クラスター分析でした。理工系の学生に頼んで、アンケート調査の結果を大学のコンピュータを使って分析してもらっていました。コンピュータとはいっても、当時はまだパンチカードを使っていた時代でした。

起業家から会社人へ
 景気も良く、学生とか女子大生というのが非常に注目されていたという背景もあって、その会社の経営は順調でした。もちろんすべてがスムーズだったわけではありません。会社をつくったり、事業を行うというのは初めての経験でしたから、日々壁にぶつかり、勉強したり人に相談しながら、問題を乗り越えていくということの連続でした。卒業の時はこのまま会社を続けても良かったのですが、一度社会に出てちゃんとした勉強をした方が良いだろうなと思い、就職を考えるようになりました。
  このマーケティング会社の仕事で知り合った電通のディレクターの方に、僕自身はマーケティングに興味があることと、そのデータ分析にコンピュータを使っていたことなどを話しているうちに、「電通が米国のGE(ゼネラル・エレクトリック社)と組んでコンピュータ関連の新しい事業を始めているのだけれども……」という話を聞いたのです。
  当時はまだコンピュータ自体、まだまだ一般的ではありませんでしたが、コンピュータやネットワークといった言葉を聞くと俄然興味を覚え、その会社を紹介してもらうことになったのです。それが電通国際情報サービス(iSiD)という会社でした。




HC Asset Management Co.,Ltd