アドウェイズを会社組織にしたのは2001年の2月です。2002年には大阪から東京に本社を移しました。幸い東京進出後のアドウェイズは仕事も順調で、どんどん社員は増えていきました。ところが社員数が25〜35人ほどになってくると自分一人で社内を見るには無理があると感じるようになりました。
そこで取締役として来てもらったのが松嶋良治(アドウェイズ取締役COO)です。松嶋と知り合ったのはアドウェイズが東京に出て来てからです。当時の松嶋はプロモーションズという会社で働いていました。私は営業の仕事の経験から、できる人間が発するオーラを感じ取ることができましたが、松嶋は、まさにそのタイプの人でした。ですから是非一緒に仕事がしたくて「アドウェイズに来てください」と機会あるごとに口説いていました。
松嶋が来てからアドウェイズの社内はがらりと変わりました。それまで私自身は事業のことしか考えていませんでしたので、人の意見を聞く余裕もありませんでした。社員のことや社員の意志、モチベーションなどまったく考えてもいなかったのです。また、給与のシステムさえ決まっていませんでした。
松嶋は、まず社員のモチベーションをいかに上げていくかを考え、たとえば目標を達成するとパーティを開いたり、社員の誕生会を企画したりと様々な改革を断行しました。また、人事評価の制度を決め、目標を達成したら給料がこれだけ上がると社員がはっきりとわかるようにしました。おかげで営業成績も上がりました。と同時に、松嶋から経営のことを学ぶことができました。
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