振り返ってみると、これまで実に様々な経験をしてきました。事業が急成長した時期もありましたし、業績の下方修正をせざるを得なかったという経験もしました。そうした経験を積むことで、経営者として何をやって良いのか、何をやるといけないのかがわかってきました。私自身はアドウェイズを、社員が成長できる会社にしたいと思っています。人が成長できる会社、社員が入社して良かったと思える会社にしたいと思っています。
また株主も大切にしていきたいと思っています。先日、ご高齢の株主の方から手紙をいただきました。アドウェイズの株価が20万円ほどの時に買っていただいた方で、その手紙には「最近は株価が下がってしまったが、私はあなたの将来を買ったのです。私が死ぬまでには株価を元に戻るように頑張ってほしい」と書かれていました。それを読んで、お金だけではなく、心からアドウェイズという会社を応援してくれる人がいることがわかりました。最近、アドウェイズでは「金儲けより、人儲け」というスローガンを掲げていますが、これは私がそうした人たちの恩に報いていく気持ちを表したものなのです。
次号(2007年12月5日発行)は、財団法人ベンチャーエンタープライズセンター理事長の濱田隆道さんが登場します。 |