当時私が力を入れていた案件に英会話教室のNOVAがありました。今や知らない人はいない会社ですが、その頃はまだまだこれからというような状態でした。でも決してつぶれるような会社ではなかったのです。なぜかというと、英会話の教室というのは前受金が常識となっている業界で、そのお金が回っている分、つぶれないわけです。NOVAはその前受金を使って積極的に広告宣伝を行うことで、事業をどんどん拡大させていくことができました。
しかし、この案件についてはずいぶんと苦労をしました。本社からなかなかゴーサインが出なかったのです。何度も有望な会社だということを本社に説得して、ようやく投資の了承にこぎつけました。でもその頃にはもうNOVAのほうで、お金があまり必要ではない時期になっていたのです。結局おつきあいということで3,000万円ほど投資させていただいたのですが、あとからその投資は44倍になって返ってきたのでした。 |