私たち金融業にとってお金というものは原材料でもあり、商品でもあります。幸いフューチャーベンチャーキャピタルの資本金は現在18億8,000万円にまでなることができました。ここまでになれたのは、技術的に見れば増資やファンド集めなどで信用を勝ち得てきたといえます。また、我々の扱うお金そのものも同じく信頼を得てきたといえます。
ですから、ベンチャーファンドで100億円のファンドを設定することができたのも、そのうちの16億円を我々自身が出したからだと思います。こちらが16億円を出しますと言えば、それならば、16億円を出しましょうという人が出てくるのです。またMSCB(転換価格下方修正条項付き転換社債)を発行するときも、本来なら株の希薄化につながるからと嫌がる株主の方々も出てくるはずですが、大株主の方々にはしっかりと説明さし上げて、納得していただきました。納得してもらえた要因としては、上場後も京都で一生懸命やってきた我々の姿をご覧いただいていたからだと思っています。 |