僕が人生において一番最初に体験した仕事は、7歳頃の芝刈りです。芝刈りは米国において子供がお小遣いを稼ぐもっともポピュラーな仕事なのです。おもちゃやお菓子がほしければ自分で稼いで買うのが米国の子供にとっては常識です。芝刈り賃の相場は自分の家の庭を刈って1ドルぐらいでした。自分の家だけじゃ足りなくて、隣の家や、500メートル先、1キロ先の家にまで出かけていって「芝を刈ってもいいですか」と営業をするわけです。相場は1ドルですが、丁寧にやってあげると2ドルくれる家もあったりするわけです。そういうところは仲間にも黙っていて、自分一人で黙々と芝を刈っていました。
そのほかにはレモネードスタンドをやりました。夏になると家の前にレモネードのスタンドを出すのです。1杯5セントで売りに出すのですが、これはなかなか売れなくて、しょうがないので自分で飲んだり、最後は仲間を呼んできて飲んでしまうことが多かったですね。あとは新聞配達をやったりもしました。
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