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Front Interview
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第3話 第4話
Vol.005 株式会社 サンブリッジ 代表取締役社長 兼グループCEO アレン マイナー第1話 基本戦略を見極める
コラム(1) パーソナル・データ(1)
日本語ができる! プログラムが組める!
 大学生活も終わりに近づき、いざ就職を考える段になると、ライトロンシステムズでの経験がありましたので、つぶれることのない会社に入ろうと思いました。ヒューレットパッカードやIBM、銀行のシステム部門などの面接を受けました。ちょうどそのころ、スティーブン・ジョブスがNEXTを立ち上げて、その記事を読んで「NEXTに行きたいな、面接を受けようかな」などと考えていたときに、聞いたこともないオラクルという会社の採用担当者が大学にやって来たのです。面接の時、僕の経歴を見るなり「日本語ができる! プログラムが組める! あなたのような人を探していたのです。弊社の国際部門へ是非来ていただきたい」と言われたのです。まさか日本語とコンピュータの知識が両方生かせる仕事があるなんて思ってもいませんでしたから、最初は何を言われたのかまったく理解できなかったのです。あとでわかったことですが、当時オラクルは、ソフトの日本語化を積極的に進めたかったのです。ところがその責任者となってできる人がいなかったのです。

オラクルの社員番号、1962
 オラクルに入社を決めたのは、日本語とコンピュータの知識が生かせるからというだけではありませんでした。当時のオラクルは、いろいろなハードウエアメーカーのコンピュータをつなげて情報をやりとりできるソフトを開発しているところでした。つまり、一度オラクルでシステムを組んでしまうと他のコンピュータに移ることができなくなるわけです。僕自身も大学でハードウエア間の通信に関する問題について考えていたこともあって、この会社の基本戦略に共感を覚えたからです。
  それよりは面接で会った人たちがみんな魅力的だったことが大きな決め手になりました。この人たちと一緒に仕事をすればきっと勉強になるだろうなと思ったのです。僕が入社した当時のオラクルというのは、創業して9年目で社員が450人程の会社でした。オラクルの社員番号は1000から始まっていますが、僕の番号は1962番でした。つまり 962人目の社員だったわけです。
(7月12日更新 第2話「ビジネスの現場に飛び込む」へつづく)



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