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Front Interview
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Vol.005 株式会社 サンブリッジ 代表取締役社長 兼グループCEO アレン マイナー第2話 ビジネスの現場に飛び込む
コラム(2) パーソナル・データ(2)
ビジネスを円滑に進めていくのはコンセンサス
 そこで、僕が日本へ行って代理店の立ち上げをサポートしてこようということになったのです。最初の頃は、日本にいるのは1〜2年の予定だったのですが、結局10年以上日本にいることになりました。
  外資系の企業で日本に派遣されるエリート層というのは、何のために日本に来るかというと、だいたい米国本社のスタンスを押しつけるために来る人が多いのですね。本社の偉い人の中に「日本に問題がある」と思っている人がいて、その問題を解決させようと送り出してくるわけです。だから、本社の方針を有無を言わせず押しつける。
  まあ、それも一つのやり方かもしれませんが、僕のパーソナリティに合わないやり方なのです。僕自身は、ビジネスを円滑に進めていくためには命令ではなくコンセンサスが大切だと思っています。
  だから日本に来てアシストと仕事を始めた当時は、常に「代理店であるアシストの考えを本社に理解してもらおう」ということを念頭に置いて行動しました。米国にいたときは、日本で使えるであろうソフトがたくさんあるのに、日本の代理店は受けてくれないと、とても不満に思っていました。ところが日本に来てみると代理店の人も一生懸命仕事をやっているのが見えてくるわけです。受けられない仕事も当然あることがわかってきました。僕より日本のマーケットやお客様のことをよく知っていることもわかってきました。

日本のビジネスでは気配りが大切
 代理店を変更するときに、米国では結構ドライに進めてしまいます。法的に問題なければ「売り上げが上がらないのだから変えます」と通告一つで済むわけです。何を言われても「ダメ」「聞かない」で押し通す。一つでも相手の言うことを認めると、そこからまた交渉しなければならなくなります。スピードのほうを重要視しますからその選択肢はありえないのです。
  でも日本のビジネスでは、そうは行かないと実感しました。代理店を変えるときにアシストの取締役だった野田信昭さん(現・ニューシステムテクノロジー代表取締役)が最初にやったことは、これまで仕事をしてくれていたデジタルコンピュータさんや日進ソフトウェアさんに挨拶に行くことだったんです。
「これまでオラクルのソフトを取り扱ってくれてありがとうございました。皆さんの作ってくれたビジネスの基礎やお客様はとても大切です。これから一次代理店はアシストに変わりますけれど、これまでと同じように、二次代理店として事業を拡張していってください」とね。日本的な気配りですよね。そうすると相手も納得してくれるし、協力もしてくれるわけです。日本のビジネスでは、こうした気配りがとても大切だと感じましたね。
(7月19日更新 第3話「人を活かす、人脈を活かす」へつづく)




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