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Vol.005 株式会社 サンブリッジ 代表取締役社長 兼グループCEO アレン マイナー第4話 人のために役に立つ
コラム(4) パーソナル・データ(4)
経営者に合った組織を作れるかどうか
 これまでもいろいろなタイプの経営者の方々とお会いしてきましたが、皆さんそれぞれユニークで個性的な方ばかりでした。自分に似ているなと思える人もいれば、まったく違うタイプの人ももちろんいます。
  でもこうした経営者の類型から、経営そのものが成功するかどうかが見えてくることはありません。事業が成功するかどうかは、その経営者に合った組織を作れるかどうかが一番重要だと思います。
  会社というのは、営業から経理から開発まですべてのパートを一人でできるわけありません。いろいろな人の個性が集まってこそ、組織は、会社はうまく回っていきます。ですから経営者は自分自身をしっかりと分析し、弱いところ、欠けているところ、つまり自分にはないところを補ってくれるような人材を集めることが大切です。そうすれば絶対にお客様との信頼関係が構築できます。お客様との信頼関係が成り立てば、事業はうまく回っていくものなのです。

100年後も良い会社といわれるように
 サンブリッジの将来について永山(現サンブリッジ副社長)とよく話し合っています。二人で言っているのは、サンブリッジを「100年生き残る会社にすること」。それもただ生き残るだけではなく「100年後も良い会社といわれるようにしましょう」と言っているのです。
サンブリッジは、現時点ではベンチャーの起業段階から、成長段階へ進むためのお手伝いをする企業です。しかし具体的な仕事の内容を考えると、次々と新規事業を立ち上げていくという点から、単なるベンチャーキャピタルというより、日本の総合商社に似ているのではないかと思っています。
  ということもあって、僕は仲間から目標を聞かれると「サンブリッジの目標は100年後のMITSUBISHI(三菱商事)になることです」と言うことがあります。現在の弊社の規模で「MITSUBISHIを目指す」などと言っても、笑われるだけかもしれませんけれども、今はそのための助走期間だと思っています。たとえば、大企業が新規事業を立ち上げる際のパートナー、さらに企業が海外展開をする際のグローバルパートナーにもなることも可能だと思っています。そのために海外とのネットワーク作りも始めました。中国、韓国との仕事も始まっています。(了)

次号(8月2日発行)は、日本アジア投資株式会社 代表取締役社長の立岡登與次さんが登場いたします。



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