名古屋支店のあとは大阪支店の支店長を務め、そして、本社に戻ってきました。そこでそれまでの投資からファンド募集の業務をやることになったのです。ご存じの通りベンチャーキャピタルにとっては、投資先はもちろんですが、お金を出してくれる先も大変重要なのです。そこで業務推進本部に所属して毎日資金集めに回るようになりました。
回る先は生保をはじめとする機関投資家で、良い投資先があればお金は出そうというスタンスでしたから、どれだけ良い投資先であるかをきっちりと説明することができれば、お金は集まってきました。
とくに1994年1月にアジアのカントリーファンドが最高値を付けたりするなど、アジアブームでしたからね。これから成長するアジアに投資するというファンドなら買いたいという人はたくさんいる状況でした。ですから、アジアを舞台に仕事をしているというだけである程度の信頼を得ることができたのです。 |