今は会社の経営だけではなく、日本ベンチャーキャピタル協会の会長として、ベンチャーキャピタル業界の発展のための活動もしています。
会長に就任したとき、3つの抱負、つまり目標を立てました。一つが「ベンチャーキャピタリストの研修制度・検定制度をつくる」こと。これは近々実現する予定です。二つめが「日本の年金資金を、米国並みにベンチャーキャピタルに導入する」こと。アメリカでは年金資金が大量にベンチャーキャピタルで運用されていますが、日本はまだまだです。日本のベンチャーキャピタルの産業規模は現在、1兆円程度ですが、これを10倍の10兆円までもっていきたいと思っています。そのためにも年金資金を引っ張ってくる必要があります。
三つめは「アジアベンチャーキャピタル協会」を立ち上げることです。アジア諸国のベンチャーキャピタルの認知はまだまだです。アジアの協会を作って、それをもとにアジア諸国のベンチャーキャピタルが活躍できる環境作りをしていきたいのです。
次号(9月6日発行)は、ドリームインキュベータの堀紘一さんが登場いたします。 |