この米国留学の時、強く感じたのは、「米国では優秀な人ほど独立する」ということでした。私自身、興銀に入社したときには将来独立したいと漠然とは考えていました。しかし留学したことで、将来の独立が単なる夢から具体的な目標に変わった気がします。
留学を終えて日本に戻ってからは国際営業第2部に配属されました。在日外資系企業を対象とした新規の営業などもやっていましたが、たとえば貸付有価証券を使ったインテル本社への6,000万ドルの融資とか、国内では初となるシモンズベッドのLBOにも関わりました。シモンズベッドのLBOでは、プルデンシャル・アジアの方々と一緒になって仕事を進めましたが、いわゆる外資系金融機関の調査の仕方、そのノウハウには目を見張りました。その仕事を通してファイナンシャル分析の重要性というのを改めて痛感させられたのです。
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