企業を語るときに、よく聞く言葉に「差別化」というものがあります。私はこの言葉が大嫌いです。差別化とは結局、他より少しいいというだけのものにすぎません。そこには独創性のかけらもない。なんだか「せせこましく」て「情けない」言葉だと思います。セコムの辞書には差別化なんていう言葉はありません。
それから起業家に必要なものは「へこたれない」精神です。どんな困難な時でも「俺は幸運だ」「俺は強運だ」とおのれを信じ続けるのです、そう思い込める人だけが成功します。また、社員というものは常に経営者を見ているものです。経営者が「俺は強運だ」と思い込むことができれば、社員もそれを見て「うちの会社は大丈夫だ」と確信して仕事に励むようになってきます。 |