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Vol.018 グラムコ株式会社 代表取締役社長 山田敦郎第4話 生生流転
コラム(4) パーソナル・データ(4)
中国で日本の未来を思う
 日本企業は中国マーケットを攻略する方法を間違えているのではないかと思っています。たとえば日本の化粧品メーカーが進出する際には拠点として選ぶのは、まず北京、上海、よくて広州程度です。確かに効率は良いかもしれませんが、中国全土に広げていこうという意気込みが見えてきません。また、欧米企業と比べると投資の迫力も違います。ロレアルなどを見ると、進出するとなったら最初から中国の全土を制覇する勢いでお金を投入してきます。この違いが後々大きく響くことにならなければ良いがと心配しています。
  一方、中国に対する批判も増えてきました。最近では、モーターショーで外国車そっくりの車がたくさん出てきたとやり玉に挙げられました。しかし、日本のメーカーも1960年代にはフランクフルトやジュネーブのモーターショーに行って、写真を大量に撮って参考にしていたわけです。そのことを忘れてはいけません。
  グローバル化していくために中国自身も変わらざるを得ないと思います。そして、中国には4000年の歴史があり、とくに日本は漢字をはじめ数々の文化を享受するなど、多大な恩恵を被っています。私はこうしたことへの恩返しが必要だと思うし、今こそその時ではないかと思っています。


自分自身を磨く

 ブランドというものは企業が社会で生き残っていくために不可欠なものです。そのためのお手伝いをしているグラムコも、時代に合わせて常に自分自身を磨いていかなければなりません。また、ブランド構築に要する時間も実に様々です。2年以上かかるものもあります。またいったんできあがったものでも10年後、20年後に企業がブランドを再構築しようと考え、「またグラムコさんにお願いします」と言われたときに資料がないというのでは困ります。将来にわたってのクライアントの変化を担保できるような組織や体制の整備をしていく必要もあります。
  グラムコの経営が安定したと思えるようになったのはここ10年ぐらいです。とくにこの3年ほどは、積極的に営業をしなくてもお客様に来ていただけるようになりました。そして、個人的にほっとできるようになったのは、この半年ぐらいです。そのきっかけはグラムコの20周年の研修会でした。研修会では社員と徹底的に討論を行い、グラムコには何ができていて、何ができていないのかが明確になりました。
  そして、それ以上に若手がやる気になっている事がわかりました。私自身も反省しました。確かにこれまでは社員に「これやれ、あれやれ」という指図をするだけだったのです。しかし、研修でのみんなの気持ちを聞いて、社員が確実に育ってきている事、次の世代がやる気を出してくれている事を自覚しました。グラムコは私個人の会社とは考えていませんから、そろそろ次にバトンタッチをしていかなければと思っています。これからは日本国内での事業については次の世代にお願いするとして、私は海外へ飛び出し、さらに新しい仕事を手がけていこうと思っています。



次号(2007年9月5日発行)は、小山登美夫ギャラリーの小山登美夫さんが登場いたします。




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