これからやるべきことはたくさんあります。たいへん楽しみにしています。今、ベンチャーキャピタルの世界に逆風が吹いていますが、いろいろな角度からベンチャー支援策を再点検して、新しい視点を積極的に取り入れながら、根本的な仕組みを考えていこうと思います。
そのためには、新興市場がさらに活性化する仕組みを作っていくことはできるはずです。地方でもそれぞれのエンジェルのネットワーク化を図り、ビジネスエンジェルのネットワークを強固なものにしていく。そして、新興市場を頂点とするヒーローを生み出していくことです。ベンチャーの世界にはこうしたストーリーがあってしかるべきですね。もちろん、ヒーローを育てるには、IPOを終着駅としないことです。そこはあくまでも、次なる成長へのスプリングボードにすぎないのですから。
さらには、こうした成長の形を地方ごとに作っていくことが必要です。東京と地方というのはまったく異なるスケールですし、地方は地方でそれぞれの地域性や特長を生かしながら頑張っているわけですから、その目線で新しい芽を発掘し、そこから世界に出ていくという道筋もあると思うのですね。ベンチャーとは、そういう世界に開かれた可能性を持った世界であるということなのです。
次号(2008年1月9日発行)は、市民バンク代表の片岡勝さんが登場します。 |