スイスでは国民の義務として軍への入隊が義務づけられています。私は1969年に入隊し、2002年に兵役を終えて除隊しましたが、軍隊では通算1,300日以上の兵役任務に就きました。軍隊時代、いちばん印象に残っていることは、夏の間、クリの木の森に聴音哨として配置されたことです。そこで体験したことは非常に美し想い出として残っています。
特殊部隊では大尉として任務を果たしましたが、この時の経験は、その後のビジネスのさまざまな場面において役立っています。目標達成のためには、時に自分の限界に挑戦する必要があるということ、大尉になるための訓練全般が自分自身にとって非常に有益なものだったこと、そして、巨大な組織の中で情報の探査と管理を行い、不確かな大量の情報をいかに扱うかというノウハウを学んだことが大きかったと思います。
1993年からスイスの「インダストリアル・グループ(Industrial Group)」の「SFS」という会社に入社し、工業用ファスナーのディビジョン・マネジャーとして650名を対象とした管理業務に携わり、日本にその支社を開設しました。
|