2008.12.24update 起業家・ベンチャーキャピタル・投資家を繋ぐコミュニティ・マガジン

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Front Interview
第1話 第2話
第3話 第4話
Vol.034 アドベック CEO ブルーノ・ラシュレ第2話 未来をつくる
パーソナル・データ(2)
特殊部隊
 スイスでは国民の義務として軍への入隊が義務づけられています。私は1969年に入隊し、2002年に兵役を終えて除隊しましたが、軍隊では通算1,300日以上の兵役任務に就きました。軍隊時代、いちばん印象に残っていることは、夏の間、クリの木の森に聴音哨として配置されたことです。そこで体験したことは非常に美し想い出として残っています。
 特殊部隊では大尉として任務を果たしましたが、この時の経験は、その後のビジネスのさまざまな場面において役立っています。目標達成のためには、時に自分の限界に挑戦する必要があるということ、大尉になるための訓練全般が自分自身にとって非常に有益なものだったこと、そして、巨大な組織の中で情報の探査と管理を行い、不確かな大量の情報をいかに扱うかというノウハウを学んだことが大きかったと思います。
 1993年からスイスの「インダストリアル・グループ(Industrial Group)」の「SFS」という会社に入社し、工業用ファスナーのディビジョン・マネジャーとして650名を対象とした管理業務に携わり、日本にその支社を開設しました。

アドベック創業
 これまで多数の仕事に関わり、またさまざまな局面を経験することで、1人の人間がすべてのことを完璧にこなすというのは無理があることに気づきました。そうした経験を経て、1997年は、スイスのチューリッヒにプライベートエクイティや ファンド・オブ・ファンズ投資の運用およびサービスを行う「アドベック(Adveq)」という会社を設立しました。それまでも大きな企業の役員として、同様のビジネスを手がけたことがありますが、それは事業内容とは関係のない理由から中止の決定を余儀なくされたものでした。その後、しばらくの間、家族経営の一般事業会社の再建を監督する仕事に携わっていましたが、プライベートエクイティやファンド・オブ・ファンズの事業は私自身がそれまでに最も楽しめた仕事であったため、自分で手がけてみたいと思うようになったのです。先進的でグローバルかつ多面的で、自分自身が将来の方向性を決定できる、そういう事業経営に携わりたいと思ったのです。
 アドベックの創立当時、ベンチャーキャピタルという業種は新しくて先見的なものでした。それについて知っている人は、米国や英国にごくわずかしかいませんでした。創立を決心した時、私は二度、世界を旅し、米国や英国、日本などで尊敬している何人かの専門家や旧友に会い、いくつかのビジネスのアイデアについて議論しました。それらの人の中には、私の考えている事業があまりにもリスキーだということで、反対する人もいましたが、多くは、私のアイデアがより具体的なものになるようサポートしてくれました。もちろん、そうした専門家や友人は素晴らしいスパーリングパートナーにはなりますが、最終的には自分自身の判断に基づいて道を選択しなければなりません。私は帰国後、2ページにわたる事業計画を作り、自分が最も良いと思ったビジネス・アイデアを実行に移し、この手に運命をつかんだのです。創業までには困難な課題もありましたが、それは同時に大きなチャンスでもあったのです。




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