1961年、東京に生まれ、小学生の頃から鉄道の運行システムに興味を示す。 少年時代に培った「鉄道はもっと社会で活躍できる」という信念は、 高度経済成長期に台頭した車に対するアンチテーゼでもあった。 東京大学、同大学院で交通を専門に学んだ時期に、国鉄の分割民営化が実現。 鉄道事業に未来はないという世論に疑問を抱く。 1988年にJR東日本に新会社第1期生として入社するが、 会社と自身の鉄道事業に対する見解の相違を確認する日々が続く。 2005年に退社し、交通問題解決をミッションに株式会社ライトレールを起業。 地方鉄道の再生、LRT(次世代型路面電車)、オンデマンド乗合タクシーなど、 交通サービスのビジネスチャンスを開拓、将来の鉄道経営にも意欲を見せる。 信号システムの機能向上、総2階建て車両の運行、運賃制度の改革など、 鉄道イノベーションをまとめた著書『満員電車がなくなる日』が話題になる。