1987年に大学院修士2年生を修了しました。その年、国鉄が分割民営化されました。JRが生まれると同時に入社したかったのですが、当時はJRの経営がどうなるか不透明で、むしろうまくいかないだろうという見通しが強く、JR各社の採用はゼロでした。民鉄への就職も若干は考えましたが、スケール感が全然違うので、JRへの就職にこだわりました。
当時の大学院の指導教官、新谷洋二教授にご相談したところ、「留年して就職浪人したとして、翌年に採用が始まらねば大変だろう。中退してもいいから博士課程への進学を考えなさい」と言われました。それで博士課程への進学を志望しました。20年以上前の話で時効になると思いお話しましたが、中退前提で博士課程の定員を 1人分あてがってもらえたのです。先生には大変感謝しています。
ただし博士課程は志望すれば自動的に進学できる訳ではありません。先生のご期待に応えねばと、入学試験で問われる進学後の研究計画を、同期の中で誰よりも長く書きました。翌年、JR東日本で技術系の採用が始まりました。そして、予定通り中退して就職しました。
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