私は公立の高校に進んだ後、1982年、カリフォルニア大学のバークレー校に進学しました。生物学・物理化学とソフトウェアの関係、つながりというものに感心を抱いたのが進学の理由で、専攻は「生物物理学(バイオフィジックス)」でした。その後、ワシントン大学で情報と計算の理論的な基礎と、コンピュータシステムへの実装および応用に関する研究を行う「コンピュータサイエンス」を学びました。
生物物理学は、物理学的な観点・手法で生命現象を研究する分野でしたが、この2つの分野には関連があります。たとえば、X線回折による構造解析を行うMRIや人間の脳の神経細胞(ニューロン)の働きを模倣するニューロネットワークなどのように、ソフトウェアを使って物理化学のアプリケーションを生物に応用するという研究領域でした。
バークレー校では素晴らしい先生と出会い、初めてソフトウェアとプログラミングについて教わりました。私自身がその後の仕事において、技術的な側面からプロダクトを見るという素養を培ったのは、この先生から受けた影響が大きかったと思います。先生に教わった後、自分が8歳の時にイライザと出会った科学の殿堂ローレンスホール・オブ・サイエンスで、今度は私が子どもたちに教えることになりました。パートタイムでしたが、とても楽しい経験をしました。
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