各銀行でセミナーを開催しながら試行錯誤しているときに、社団法人金融財政事情研究会から、経営者が銀行に対して思っている本音について、週刊「金融財政事情」に記事を執筆しないかという依頼がありました。セミナーで話す内容が面白いからということでした。15回シリーズで記事を書かせていただいた後で、今度は1冊の本にまとめてみないかという話が持ち上がりまして、2年前に『経営者の信頼を勝ち得るために』という本を出版しました。幸いなことに銀行関係者の方々から好評をいただき、銀行の支店からセミナーの依頼が来る、銀行からの紹介で企業とのビジネスチャンスが生まれるという好循環が生まれました。
メディアを通して銀行の信用を得るもう1つの手法として考えたのが、当社で配信している金融機関役員向けの総合ポータルサイト「銀行員.COM(ドットコム)」の開設です。このサイトでは銀行トップや企業経営者のインタビュー記事を中心に、金融界の情報を配信しています。インタビュー取材は私が担当していますが、通常は銀行の頭取にはなかなかお会いすることができませんが、メディアでの取材となれば受けてくれるのです。
このインターネット・コンテンツと連動させた隔月刊情報誌が「金融機関.YOM(ドットヨム)」です。この情報誌はフリーペーパーとして、全国の銀行、信用金庫、信用組合すべてに発送しています。その効果も年々出てきたようです。昨年6月からは各種雑誌・新聞記事をスクラッピングした「経営予測エイジ」という35年間続いている会員制月刊誌を当社から発行することになりました。
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