これまで出会った人たくさんの人たちから、実にさまざまな影響を受けています。といっても、こちらが一方的に素敵だなと思ったり、勝手に感動したりするだけのことですが、それらが自分にとっての肥やしになっていくのです。
私は与えられるものに興味がありません。自分が探し求めていて、「あ、ここにいた、素敵だな」と発見できることに感動を覚えるのです。自分のことをやたらに喋る人はいっぱいいますし、もちろん、好きに喋ればいいと思いますが、そういう人たちは少しも素敵に見えません。しばらく経ったら、前と全然違うことを言っていたり、やっていたりします。一所懸命という言葉がありますが、軸がぶれない、想いが一つという人は、身体から絞り出るような言葉というものを持っています。
私自身も、自分をよく見せるということには興味がありません。よく見せたところで何になるのかと思います。何にもならないし、何も残らない。相手にどう見えるかなどということは、それぞれ受け取る人の勝手ですからね。よく見せようというのは、単なる自己満足にすぎません。中には、自分の銅像を作ったりする人もいますね。私の場合、想いや夢というものが常に自分の気持ちの中にあるので、表層的なものはどうでもいいという気がするのです。
|