私が投資信託という形式を選んだ理由は、誰でも参加できるからです。通常、株などの投資は、ある程度、まとまったお金がないとできません。でも、さわかみファンドは1万円から始められます。銀行など金融機関の口座から引き落として買うこともできますし、普通のサラリーマンにとっては、とてもアプローチしやすいものになっています。すでに我々のファンドは約11万人も参加している方々がいて、これが50万人、100万人にもなりうる。もっと大きな拡がりを持てる可能性を秘めています。そういう意味でも、投信というのは、すごい力を持っていると思います。
普通、金融に関わっている人は1万円から始まるファンドでは、莫大なものになっていくとは思えないかもしれません。でも、私は確信しているのです。よいものであれば大勢の人が利用してくれると。市民バンクとかグラミン銀行とか、小ロットだけれども集まると莫大な数になっていく実例はあちこちで見られます。いろいろなところで動き始めているのです。そういう時代になってきているのかもしれませんね。
投信のいいところは、何よりオープンなところ。私たちの運用理念や方針を見て、「よし、まかせてみよう」と思われるのでしたら、参加していただきます。もし、「もう、まかせられない」と思えば、いつ止めていただいても結構なのです。投資活動の状況を、リポートという形でしっかり見てもらって、賛同いただけるなら継続し、賛同できなければ退出しするというものです。単純に、そういうことです。
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