社是に“give,give,give”と書いてあるのは、私の考えであり、社員共通の想いとしようというものです。そういう仲間・同志が集まっているのが、我々の会社です。こういう業を続けていく者にとって必要なのは、 「想い」や「情熱」です。自分の金儲けのため、という人もいますが、そこにも「儲ける」という情熱があります。私の場合は、自分自身が世の中に対して何ができるのか、そういう情熱を大切にしたいと思っています。
カッコいい大人を見て、子供が育っていくという話は、ある意味、教育の話でもあると思いますが、面と向かって説教をするような教育など、たいしたものではありません。教育とは、背中を見せることです。カッコよくお金を使って生きるということは、前向きに生きているということで、その背中を見せるということです。語るよりも行動なのです。子供は、大人が何をやっているのかを見ているものです。だから、「どうだ、カッコいいだろ」と見せつけることは、下の下です。さりげなく、そして、どんどん行動することが大事です。親自身がどんな夢、どのような価値観を持って生きているか。そして、そこに自分のお金をどんどん注ぎ込んで、生きているか。そういう生き様をさりげなく見せることは、かなりカッコいいことだと思いますよ。
そうすると、そういう生き方に対して、子どもたちが自然と憧れる、そういう展開になるのです。新しい価値観が生まれて、活気が出て、それがまた次につながっていくのです。だから、顔を上げて、前を向き、模索しながらでも進んでいくべきです。そうして必死に、前を向いて生きていく、その清々しい姿を後ろから眺めることで、子供たちは「ああ、いいな」と思い、憧れるわけです。
(3月19日更新 第3話「ビレッジ」へつづく)
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